血圧は常に変動する!!

血圧は一日のうちに、何度も大きく変動します。
1分間に数十(mmHg)の単位で変わることも、珍しくありません。
例えば健康診断など、医師や看護師の前では血圧は上がり、病院の待合室で測ると低めに出ます。
入浴する時、寒い脱衣所で裸になったり、熱い湯に入ると急上昇しますが、
適湯の湯に長くつかると、下がっていきます。
お酒は飲んだ直後に血圧を下げ、たばこは上げます。
トイレ・食事・会話など、ちょっとした刺激で血圧は変動するのです。
年をとって血管が硬くなると、わずかな刺激が、大きな血圧の変動となって表れます。
ですから、高齢の方は家庭でふだんから、なるべく同じ時間、同じ条件で測ることが大切です。
日本高血圧学会が、家庭での血圧測定法の基準を出しています。
すわった姿勢で、1〜2分間安静にした後、必ず上腕で測ります。
朝、起床後1時間以内で、排尿後がよいでしょう。
降圧薬を飲んでいる方は、朝は服薬と食事の前に、夜は就寝の直前に測ります。
血圧はすべて記録し、医師に見せてください。
大切なことは、血圧は常に変動するもののと心得て、測定値に一喜一憂せず、継続的に記録することです。
血圧を低くコントロールしておくと、高齢の方でも血圧の変動は少なくなります。
家庭血圧は年齢にかかわりなく、平均値が最高135以上か、最低85以上なら高血圧と判断されます。
いつもこの値を越えているなら、医師に相談しましょう。(読売新聞2月25日掲載・東北大臨床薬学教授・今井 潤)