Dr.Holiday 協和メディコカスタマー2008春の号に掲載されました。
協和メディコカスタマー
自らの専門性に磨きをかけ地域に情報を発信し、地域と共に生きる

横浜市内科学会は横浜市医師会の分科会として設立され、50年を超える歴史を有する。

「学会、と付くとアカデミックでしょう。名に恥じないような会でありたいと思っています」と宮川先生。3年前に会長に就任されてから、積極的に会の活動科を進めてこられた。

「今、開業医に求められるのは、家庭医としての一般性と同時に高い専門知識と技術です。それに応えるためにも、地域に必要な専門医は地域が生みだし育てていかなければと考えています」

先生がまず取り組まれたのは勉強会の充実である。これまで活動していた呼吸器、循環器、消化器、リュウマチ・膠原病に加えて一昨年からは糖尿病と神経疾患がスタート。今年はさらに脂質代謝と高血圧・腎の研究会を立ち上げた。運営も自主が基本。南、北、西の3つの医療圏が合議制で次回のテーマを考える。

現在、出席者は70人〜100人ほど。ディスカッションも盛んで、時には激しいやり取りもあるとか。

「むしろそのほうがいい。反対意見を言われた方には必ずあとで、今日はありがとうございました。と連絡をいれます。」

決め細やかな対応を通じてやる気のある医師のネットワークもできつつある。
勉強会の活性化が内に向けた努力なら、外に向けての取り組みが『横浜医療塾』の活動だ。

市民を対象に横浜内科学会の医師が直接語る試みで、『塾』の命名には医師も市民も横浜に暮らす者として共に学んで行こう、という思いが込められている。『メタボリック・シンドローム』や『認知症』など身近なテーマを取り上げ、会場での質問にも答える。地道な取り組みが効を奏し、回を追うごとに出席者は増え、今では毎回100人〜200人の市民が集まるという。

「今後は横浜内科学会として、内科系疾病・病態に関するデータを集積・分析・発表することにも力を注ぎたい」と先生。

会長としての活動とは別に自らも家庭血圧の専門家として年に20数回の講演をこなす。『医心伝心』『創医工夫』『曲がり角、一歩進んで右左』『目は口ほどにもは言わない』などなど、枕元にはメモを常備し、思いつくと書き留めた名言の数々が会場を沸かせる。
息抜きは講演帰りに立ち寄るバーでの一杯。「昔は量だったけど、最近はいい酒を少量」。ウイスキーを傾けながら、ジャズのスタンダードか70年代のロックを聴く。これが至福の時間である。
お好きな映画は先年なくなった植木等の代表作『日本一のほら吹き男』。

「めげた時に必ず見る一本。あれはずっとホラを吹いてるわけじゃないんですよ。有言実行。だから元気がでる」そしてもう一つが『シンドバッドの冒険』「行こうよ、あの空の向こうへ、幸せがいっぱい♪♪・・・・」

先生の楽しげな歌声に思わず頬がゆるむ。舳先に立つドクター・シンドバッドはよりよい医療への夢を抱いて、今も挑戦は旅の途上にあるようだ。